「夫婦なんだから、言わなくてもわかるでしょ?」
「言われなきゃわからないよ」

そんな風に思っている節はありませんか?

確かに一緒に暮らしていれば一から十まで説明しなくても分かることが増えていきますが、「夫婦だから」という理由だけで全てを理解できるかというと話は別。相手がエスパーでもない限り、「言わなくても全て分かる」と期待するのは酷な話です。

一方で、「言われないと分からない」というスタンスに徹するのも考えもの。

特に、妊娠・産後・育児という人生の大きな節目に以心伝心を期待するのはとても危険です。ただでさえ夫婦間のコミュニケーションがぎくしゃくしがちなこの時期に「待ちの姿勢」でいるのは、自ら産後の溝を深めにいくようなものと言えます。

ではどうすれば?

この記事では、産後の夫婦のすれ違いを例にとりながら、夫婦が産後も信頼関係を深めていけるようになるためのヒントをお届けします。自分自身を含め、パートナーとのコミュニケーションに思い当たる節がある人は、この後に続く内容をぜひチェックしてみてくださいね!

「察するべき」も「言うべき」も、すれ違いのはじまり

まずは、産後の家庭でありがちな夫婦のやり取りを少し覗いてみましょう。

case1:産後1ヶ月
夫「今日も1日疲れた〜。毎日赤ちゃんと一緒にいられて羨ましいよ」
妻「それ、本気で言ってる?(自分のケアも後回しで赤ちゃんのお世話をしてるのに)」
夫「え、何でそこで怒るの?(仕事で疲れてるのにイライラしないでよ)」
妻「分から無いならいい!(産後の大変さ少しくらい察するべきでしょ)」

case2:産後3ヶ月
妻「お風呂掃除とかトイレ掃除とか…家事が行き届かないんだよね」
夫「俺、多少きたなくても平気だから大丈夫だよ(完璧主義だなぁ)」
妻「私や赤ちゃんが大丈夫じゃないの…少しは気づいてよ!
夫「掃除してほしいなら最初からハッキリ言えばいいのに!」 

case3:産後6ヶ月
妻「はぁ…いつになったら仕事復帰できるのかな」
夫「好きなタイミングで復帰したら良いんじゃない?」
妻「それ、保活とか家事分担とか考えた上で言ってる?(何も考えてないくせに!)」
夫「そんなの、言ってくれれば俺だって考えるよ!(最近怒りっぽいなぁ…)」


どのケースも、相手を責めるつもりがないにも関わらず、誤解や決め付けによって不満が蓄積していく典型的な例。
根底に、「察するべき」「言うべき(言われないと分らない)」という、夫と妻それぞれの「べき論」が透けて見えます。

誰しも自分のコミュニケーションを見つめ直すことは難しいものですが、一方的に相手の発言や態度に不満を募らせていると、夫婦間のやり取りが攻撃的で否定的なものにしかならず、最悪の場合「産後の危機」に陥ってしまうことも!

そもそも産前産後は、仕事と家庭の「両立の危機」や、産後うつ・虐待などの「命の危機」、産後クライシス・離婚などの「家庭崩壊の危機」と隣り合わせと言っても過言ではない時期です。

いずれも複合的な要素が絡み合って生じるものとはいえ、こうした危機に陥るキッカケや原因を辿っていくと「夫婦間のコミュニケーションの問題」に必ずと言って良いほど遭遇します。

夫婦間でより良い協力体制を育み、信頼関係を増していくためには、無意識レベルで言葉や態度に表れがちな自分の「べき論」に積極的に気づき、抜け出すことが大切なのです。

『夫婦会議®』で言葉を尽くせる夫婦関係を育もう!

こうしたお互いの「べき論」からの脱却に加えて、産後にすれ違いがちなご夫婦に対して『夫婦会議®』が注視していること。

それは、「対話」不足に陥っていないか?という点です。

「対話」とは、価値観の違いを尊重し互いに納得のいく結論を導き出すコミュニケーションのこと。平たくいえば、「わたしたち」で答えを創り出していくコミュニケーションことであり、新たな夫婦の協力体制を育んでいく時期にある産前産後の夫婦にとって特に欠かせない要素となります。

忙しさや睡眠不足・疲労感から、夫も妻も「言葉足らず」になりがちな産後の時期

特に女性は、産後に一時的に思考力が低下する「マミーブレイン」という症状から、物理的に「言葉が上手く出てこない」という状況に悩んでいるケースをしばしば目にします。

しかし、人間は感情の生き物であり、思考が止められない生き物。例え言葉が出てこなくても、感じていること・考えていることはたくさんあるものです。

そうした言葉にできない感情や考えを、産後の妻はもちろん、夫も溜め込むことの無いように。産後の時期こそ、互いに「分かりあうための言葉」を惜しまないことが重要になります。

その意味で、『夫婦会議®』は、まさしく「分かりあうための“習慣”であり“仕組み”」とも言えます。

「気づいてよ」と願っていたことが、『夫婦会議®』で自然と共有された。
「言えずに溜め込んでいた相手の気持ち」が『夫婦会議®』で初めて理解できた。
「わたしたち」で答えをつくる時間が、夫婦・家族の未来に繋がっていくのを感じる。

『夫婦会議®』のユーザーご夫婦からは、こうした嬉しい体験談が、これまでにもたくさん寄せられてきました。

そもそも、元は他人であり生まれ育ちも物事の捉え方も異なるふたりが、「夫婦」になりました。

そこには、「人生を共に創る」という決意や、「一番の理解者でありたい」と相手を想う気持ち「価値観が違っても分かり合える、上手くやっていける」という期待や信頼による結び付きが、きっとあります。

だからこそ、産後の変化に負けないでほしい。

夫婦の価値観や優先順位が変わることも、役割分担や関係性が変わることも、全て産後の時期特有の変化です。その様々な変化が、「夫婦の成長」に繋がっていくように。お互いの不安や課題に関心を持ちながら、「わたしたち」という姿勢で産後の働き方や暮らし方について対話することを、どうか面倒臭がったり、むやみに後回しにしたりせず、楽しんでみてください。

夫婦の信頼関係は、“沈黙”では育ちません。

「察するべき」「言うべき」と相手の出方を待つ夫婦関係から、「言葉を尽くせる夫婦関係」へ。

ぜひ、積極的に「確認し合う」「相談し合う」ことを取り入れながら、「わたしたち」の答えに向けて対話を重ねる時間を作ってみてください。

焦らず一歩ずつ…ならぬ「焦らず一言ずつ」です。
『夫婦会議®』はこれからも、ご夫婦・ご家族のより良い未来が育まれていくことを願っています!

『夫婦会議®︎』を始めてみませんか?

『夫婦会議®︎』とは、
人生を共に創ると決めたパートナーと、
より良い未来に向けて「対話」を重ね、
行動を決める場のことです。

 

自分ひとりの意見を通すため、相手を変えるために行うものではなく、「わたしたち」で答えを創るためのもの。

特に育児期においては、わが子にとって、夫婦・家族にとって「より良い家庭環境」を創り出していくことを目的に行います。 

家庭は社会の最小単位であり、子どもたちが最初に触れる社会そのもの。『夫婦会議®︎』は、ちょっとしたことから大切なことまで、前向きな気持ちで「対話」できる家庭環境づくりを応援します。

※『夫婦会議®︎』は、Logista株式会社の登録商標であり、日本初の「夫婦の対話」メソッドです。模倣サービスにご注意ください。
※『夫婦会議®︎』のツール・サービスは、“対話”によるコミュニケーションを重視しており、他に「キャリアデザイン/子どもの発達・成長/産後ケア/周囲との結びつき」などの観点を用途に応じて織り交ぜ開発しています。

『夫婦会議®』専用ツール

夫婦で産後をデザインする「世帯経営ノート」
https://www.logista.jp/fufukaigi/setaikeieinote/

■対象:妊娠・産後・育児期のご夫婦
■受賞:キッズデザイン賞「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」

夫婦で産後をデザインする「世帯経営ノート」は、妊娠・産後・育児期の夫婦の対話と協力体制の土台を育む『夫婦会議®︎』ツールです。ビジョン、家事、子育て、仕事、お金、住まい、セックス、自由時間、美容・健康、祖父母との人間関係など、産後にズレが生じがちな10のテーマに的を絞って質問や例題を設定。夫婦間の本音や変化に寄り添い「対話」をサポート。新婚さんや妊活中のご夫婦など、先々の子育てを見据えた方にもご愛用頂いています。

夫婦で未来をデザインする「夫婦会議ノート」
https://www.logista.jp/fufukaigi/fufukaiginote/

■対象:すべてのご夫婦

夫婦で未来をデザインする「夫婦会議ノート」は、ライフステージや世代を問わず、すべてのご夫婦の対話と協力体制を継続的に育む『夫婦会議®︎』ツールです。世帯経営ノートを1冊終えた/『夫婦会議®︎』を習慣化したい/自由な議題設定で『夫婦会議®︎』を楽しみたい…そんなご夫婦にオススメです!夫婦で話し合うことに難しさや苦手意識があるご夫婦にも「対話のコツ」や「夫婦会議のテーマ・議題例(77個)」を参考にカンタンに『夫婦会議®︎』を始めていただけます。