株式会社リクルートマーケティングパートナーズ (東京都中央区/代表取締役社長:山口 文洋)は、2016年3月15日より、保育園と保護者をつなぐ、コミュニケーションサービス『kidsly(キッズリー)』の提供を開始します。
子どもたちがたくさんの愛情を受けて幸せにすくすく育つ社会を目指し、子育てに関わる全ての人たちが、より楽しく豊かに 子育ての幸せを感じられるようサポートしてまいります。

引用元:2016/3/15付 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ プレスリリース より

ありそうでなかったサービスが遂に登場しました!その名も『kidsly(キッズリー)』。

保育士と家族のコミュニケーションが深まれば、子育てはもっと豊かになる…という想いを原点に開発されたアプリだそうで、子どもの保育園での様子を「いつでも・どこでも・何度でも」知ることができる優れもの!

しかも、お母さんやお父さんだけでなく、(保護者が希望すれば)祖父母とも共有することができるようになっているということで、子どもの成長をみんなで見守っていこうとする空気が伝わってきます。保育園側の取り組みも伝わりやすくなり、保育士と保護者・祖父母の間での信頼関係構築にも役立ちそうですよね。

どんな機能があるの?

現在のアプリの機能としては
・園児の登園・欠席・遅刻などを知らせる「登降園管理」機能
・お迎えに来る途中に読める「連絡帳」機能(お迎えの時により深いコミュニケーションが取れる)
・保育中のさまざまなシーンを見ることができる「フォト」機能
・ケガや体調不良などの非常時を知らせる「個別連絡」機能

が用意されているとのこと。

特に、お迎え前に読める「連絡帳」機能は、お迎えの時に保育士の方とより深いコミュニケーションをとることに繋がりそうですし、非常時を知らせる「個別連絡」機能は、保護者が電話に出られない時にもスマートフォンの画面にアラートとして表示させることができるとあって、大変重宝しそうです。

また、今後は年間行事を知ることが出来る「カレンダー」や、園のお知らせが届く「掲示板」機能を追加するなどして、ますます便利で役立つコミュニケーションツールに発展させていく予定とのこと。日々の子育てを豊かにするアイディアがどんどん組み込まれていきそうですね!

「IT」で保育の質が向上!?

IT化が遅れている職場の一つと言われている保育園。紙の連絡帳やお知らせのプリント、壁に貼られる保育園での活動報告や絵などを否定するわけではありませんが、ほとんどの情報が「アナログ」で共有されています。しかしそうした「紙のお知らせ」が忙しい保護者たちにちゃんと見られているのかは分かりません。また、毎回イラストや手書きで工夫してつくる「紙のお知らせ」は手間暇もかかります。

・担当している子どもたちの様子を報告・連絡・相談したくても、保護者とゆっくり話す機会がつくれない保育士
・子どもの様子を連絡帳で確認するだけで、深く聴く機会がつくれない保護者

「アナログの良さ」と「ITの良さ」を組み合わせることで、保育士も保護者も事務作業を軽減することができたり、一歩踏み込んだコミュニケーションがとれるようになったとしたら?そんな期待を背をって登場したサービスが『kidsly(キッズリー)』なのかもしれません。

また、2016年1月より開始した鎌倉女子大学との共同研究プロジェクトにおいて、全国11法人・13保育園に導入され、いずれも高い評価を得ている『kidsly(キッズリー)』。今年の4月以降、全国約30園ですでに導入が決まっているそうで、今後さまざまな園が導入を検討し始めるかもしれませんね!

キラリと光る、官民連携サービス!

昨年3月に柏市に越してきた主婦、舘井美紀さん(40)は、スマートフォンで「電子親子手帳」を開き、長男優輝くん(3)の身長や体重を成長曲線のグラフと見比べるのが、毎月初めの楽しみだ。「育児日記や写真も保存できる。夫や、離れて暮らす親とも共有できるのが便利です」
(中略)
背景にあるのが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及だ。電子化には個人認証やプライバシー保護の難しさがあるが、柏市はフェイスブックやツイッターなどの利用者IDとパスワードを使う「オープンアカウント」と呼ばれる手法を採用。個人情報を自ら管理するリスクを負わずに、希望者に情報を届けられるようになった。

引用元:2016/6/4付 毎日新聞 (【母子手帳】紙からネットへの予感!「電子版」評判上々)

妊娠期から乳幼児期までの子どもの健康や成長に関する情報を1冊にまとめて記録した「母子手帳」。

引っ越しをしても、病院が変わっても、継続したフォローを受けることができる「母子手帳」は、日本発祥の優れた母子ケアツールです。しかしながら、自治体によって運用がバラバラ…という問題もあるそうで、今後さまざまな自治体・施設で母子データを共有できるように、システムの統一化を目指していくことが望まれています。

母子手帳も「アプリ」に!?

こうした中、千葉県柏市では1年間の試験導入を経て、今年4月から母子手帳が「アプリ」として正式に導入されました。

アプリには
・妊婦検診の結果、子どもの成長を記録として残すことができる
・市が実施しているママパパ学級、離乳食教室などの動画が届く
・乳幼児健診や予防接種の目安日の案内・管理ができる
・その他の市からのお知らせが届く

などの機能があるほか、父親の育児参加を促したり、祖父母とのコミュニケーションを活発にするキッカケツールとしても重宝しているそうです。紙の母子手帳よりも「踏み込んだサポート」「リアルタイムなサポート」ができているのかもしれないですね。それは羨ましい!(笑)

子育て世代と自治体を繋ぐ新たな「官民連携コミュニケーションツール」は、日々の子育てを楽しくするだけではなく、お母さん・お父さん・祖父母まで含めた子育て家庭全体を支援するサービスへと進化しています。私のまちにも、あなたのまちにも、子育てを社会全体で捉えたサービスが広がっていくと良いですね!

「見える化」で子育てをもっと豊かに

「うちの子、日中はどんな風に過ごしているんだろう?」

子育て先進国として知られるニュージーランドの教育現場でも、写真を活用した「保育の記録(ドキュメンテーション)」が重視されており、その方法としてアプリが積極的に導入されています。その中の一つが『ストーリーパーク』。保育施設や小学校などの教育機関と保護者を繋ぐ教育SNSとして注目され、日本でもサービス展開がはじまっているようです。

ストーリーパーク: http://storypark.jp/

・離れている間の我が子の様子や成長記録が得られると嬉しい
・離れている間も楽しく快適に過ごしていることが分かれば安心できる

働く親の気持ちは、万国共通なのかもしれませんね。

 

またこの他にも、夫婦や祖父母との間で子どもの写真や動画を共有するアプリが続々と登場しています。ちなみに筆者は「みてね」というアプリで離れて暮らす両親に孫の写真を共有していますが、活用し始めてから格段にコミュニケーションの量が増えました。一見すると無機質に思えるITやアプリのその先には、「子どもを思う気持ちや、労いの感情」が溢れていることを実感する日々です。

子育ての大変さや喜びを「共有」できるということ。
子育てにおける様々なシーンを「見える化」すること。

アプリによって得られるものは、「便利さ」だけでなく、「子育てに対して理解・協力してくれる人の存在」なのかもしれませんね。